栃木県日光市の湯西川ダムで、国土交通省の観光活性化実験として運行していた水陸両用バスのツアー終了に伴い、地元の観光関係者や行政らでつくる水陸両用バス導入協議会メンバーと湯西川温泉旅館の女将ら9人が1日、観光庁の本保芳明長官を表敬訪問した。訪問団は、116日間の乗車率が77.9%に上ったことなどを報告した。
同協議会の湯西川温泉旅館組合・山城義宣組合長(彩り湯かしき花と華)が「1万5千人以上が乗車した。水陸両用バスは大変な人気」と説明すると、本保長官は「宿泊客の誘致にも結びついたと聞いている」と成果を確認し、庁舎の駐車場で水陸両用バスを視察した。
水陸両用バスでダム湖遊覧を楽しむツアーは、昨年に続き活性化実験として実施された。期間は7月19日〜11月30日で、料金は大人3千円、子ども2千円だが、1万5332人が乗車した。参加者へのアンケートなどを集計し、2011年度のダム完成に向けた本格導入を検討する。
関係者が観光庁を訪問