複数店舗で購入した沖縄の名産品を全国に一括配送
沖縄ヤマト運輸などは4月12日、那覇国際通り商店街の活性化に向け「バーチャル国際通り」内にオンラインショップを開設した。
「バーチャルOKINAWA※1」を運営する株式会社あしびかんぱにー(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:片桐芳彦、以下「あしびかんぱにー」)と沖縄ヤマト運輸株式会社(本社:沖縄県糸満市、代表取締役社長:赤嶺真一、以下「沖縄ヤマト」)は、新型コロナウイルス感染症により経済的な影響を受けている那覇国際通り商店街の活性化を目指し、「バーチャルOKINAWA」内の「バーチャル国際通り」に国際通り商店街公式オンラインショップを4月12日に開設し、沖縄の名産品を全国にお届けします。
記
1. 背景および目的
新型コロナウイルス感染症の影響により観光客数が大きく減少した沖縄県は、2020年度の観光収入が前年度比64.7%減(出展:沖縄県 令和2年度観光統計実態調査(2021年11月29日公表))と大幅に減少し、沖縄観光の入り口ともいえる那覇国際通り商店街でも、閉業を余儀なくされる店舗が増えており、新たな販路創出や収益構造の改革が喫緊の課題となっています。
あしびかんぱにーは、沖縄のバーチャルタレント「根間うい(ねまうい)※2」を生み出し、「バーチャルOKINAWA」を運営するなど、沖縄発のメタバース企業として新たな体感体験を提供し、地域活性化や観光支援に繋がる取り組みを推進しています。
沖縄ヤマトは、県内において宅急便事業だけでなく、物流を通じた企業の経営課題を解決するパートナーとして、サプライチェーン全体の物流効率化や在庫最適化、販売促進施策の提案など様々な支援を行っています。
両社は那覇国際通り商店街の活性化と持続的な発展に向け、デジタル技術やEコマースを活用した販路拡大支援やサプライチェーン全体のDX化や最適化を図るための共同プロジェクトを開始し、その第一弾として「国際通り商店街 公式オンラインショップ」を開設しました。
2. 概要
あしびかんぱにーは「国際通り商店街 公式オンラインショップ」の認知度向上のため、同社が運営する「バーチャルOKINAWA」で実施する各種イベントを通じて、集客と販売機会の強化、販路拡大を図ります。商品受注後は、沖縄ヤマトが対象商品を日々店舗まで集荷に伺い、その後「サザンゲート」において各種帳票発行、検品、梱包などを含む一連の物流業務を行います。
同公式オンラインショップに参画するテナントは販売アイテムを登録するだけで、発送作業などの煩わしい周辺業務から解放され、接客業務などの本業に注力できます。
■国際通り商店街公式オンラインショップ運用
■公式オンラインショップhttps://webshop.kokusaidoori.jp/
3. 今後の展開
両社は、今後さらに新たなプロジェクトを企画し、リアルとバーチャル双方で同商店街を訪れるお客さまの満足度向上を図っていきます。また同商店街における物流DXを推進していくことで商店街の発展、さらに沖縄全体の発展に寄与してまいります。
※1 バーチャルOKINAWA
コロナ禍で訪れることが難しくなっても沖縄を体感頂けるよう、沖縄県のIT企業「あしびかんぱにー」が本プロジェクトを開始。2021年2月にクラウドファンディングを実施し、那覇国際通り商店街をはじめ、様々な沖縄内企業、団体の協力を得て「バーチャルOKINAWA」を公開。
デスクトップPCやVRデバイスから体験可能でいつでも『バーチャルOKINAWA』を楽しむことができ、その中でしか味わえない「国際通りエリア」の空間を体験することができる。4月26日には沖縄の世界遺産「首里城エリア」を展開し、復興への想いを繋ぐと共に文化資源の保全にも寄与している。
「バーチャルOKINAWA」では、さらに深く沖縄を体感していただけるよう、沖縄の伝統的なエイサーなどのイベントやエンターテインメントライブ、観光体験やバーチャル空間を利用した様々なイベントを今後展開予定である。
※2 根間うい(ねまうい)
2019年3月22日にデビューした沖縄発のVTuber(バーチャルユーチューバー)。YouTubeチャンネル登録数は6万超。
「根間」は本来沖縄県の宮古島に多い苗字。名前の「うい」は「初い(初々しい)」、可愛いを意味する「愛い」。「根間うい」は沖縄県のバーチャルタレントとして、国税庁沖縄国税事務所の令和三年分確定申告期スマホ申告・キャッシュレス納付推進アンバサダーや、沖縄のDXが集結するIT見本市「ResorTech EXPO in Okinawa」のアンバサダーなどを務めている。
公式オンラインショップ国際通り商店街 https://webshop.kokusaidoori.jp/pages/contact