沖縄県はこのほど、「ビジットおきなわ計画」の目標数値を発表した。入域観光客数は前年度比5.3%増の600万人、このうち外国人観光客数は同27.1%増の30万人を目指す。観光収入は同9.1%増の4380億円。観光客1人当たりの県内消費額は同3.6%増の7万3千円を見込んでいる。誘客活動や受け入れ態勢の充実に注力し目標を達成する。
今年度は「九州・沖縄サミット首脳会合」開催10周年、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」世界遺産登録10周年という沖縄観光にとって節目の年であるとして、「やっぱりいいね おきなわ」を新キャッチフレーズに、戦略的な誘客活動をオール沖縄態勢で展開する。
今年度の観光関連当初予算は同2.3%増の約14億5300万円。観光客受け入れの態勢整備などの経費は大幅増の3億3855万2千円としたが、誘客や統計の予算は減少した。
記念日をテーマに、新たに行政と民間が連携した「Happyアイランド沖縄」キャンペーンを展開するほか、今年度を「沖縄インバウンド強化年」と位置づけ、外国人観光客誘致の強化を図る。
また、環境への配慮など沖縄観光の質の向上を図り、付加価値の高い旅行を促進。受け入れ態勢の強化で観光客の満足度を高めていく。
Happyアイランド沖縄キャンペーンは、県と沖縄観光コンベンションビューロー、県経営者協会が連携して、修学旅行やリゾートウエディングに続く、記念日をテーマにした新たな観光誘客策。県内の宿泊施設や飲食店をはじめ、多くの事業者で誕生日や結婚記念日など、観光客の特別な記念日を祝う特典プランの情報を公式キャンペーンサイトで発信する。「記念日といえば沖縄」「記念日を沖縄で過ごしたい」という沖縄への旅行意欲を喚起するのが狙い。3月末にキャンペーン公式サイト(http://www.happyokinawa.jp)を開設したほか、キャンペーン参加事業者にロゴマークステッカーを配布した。