あいさつする池田氏
ヒューリックホテルマネジメントが運営する浅草ビューホテルアネックス六区（東京都台東区）は、3月18日で開業1周年を迎えた。これに際し、15日には同館1階で記念式典を開催した。同館支配人の池田誠氏がサービス概要や2年目に向けた事業展開について説明したほか、同館が宿泊者向けに上演している浅草芸者の舞踊や能、和太鼓の演奏などが披露された。
浅草ビューホテルアネックス六区は、「文化発信・文化体験」をコンセプトとした、和の伝統文化に触れられる体験型ホテル。伝統芸能を鑑賞しながらの食事や演者との記念撮影など、浅草伝統の日本文化体験を楽しむことができる。
式典の第1部では、開会のあいさつとして池田氏が登壇。「今後は『地域貢献』『伝統文化の発見』『日本の食文化の追求』―の三つに注力していく。地域貢献では、地元の関係者と協力してイベントなどを開催するなど地域ブランディングに貢献し、浅草芸能の情報発信拠点となることを目指す。伝統文化の発見では、訪日観光客に日本を知ってもらう機会を設けるため、伝統芸能の発見・発掘をさらに追求。新しいコンテンツの開発なども進めていく。日本の食文化の追求では、『だし』の文化を伝えるべく、ワークショップの実施や日本酒と組み合わせた提供などを通して、食事だけでない食文化の継承に取り組む。当館本来のコンセプトに基づき付加価値を深掘りすることで、これからも浅草の魅力を発信していく」と2年目に向けて意気込みを語った。
その後は伝統芸能『六区 能』や浅草花柳界による『浅草芸者の踊り』が上演されたほか、第2部では宮本卯之助商店「いやさかプロジェクト」による和太鼓演奏『太鼓の響き』や、麻生八咫（やた）さん、麻生子八咫（こやた）さんによる活弁（無声映画に「語り」をつける日本芸能）が披露され、場を盛り上げた。
同館では開業1周年記念として、今月7日まで特別企画も実施している。
あいさつする池田氏
