総務省はこのほど、家計調査報告の10月分を公表した。同月の2人以上世帯の消費支出は1世帯当たり27万9671円で、前年同月比で実質5.1%減と、11カ月ぶりに減少した。10の費目別では、教養娯楽など9費目が減少。増加は「その他の消費支出」のみだった。
教養娯楽は5.1%減の2万7538円と、7カ月ぶりに減少。宿泊料、外国パック旅行費などの「教養娯楽サービス」が減少した。宿泊料は16.1%減の1617円。パック旅行費(名目増減率)は2.7%減の3007円。
交通・通信は6.3%減の4万531円と、11カ月ぶりに減少。鉄道通勤定期代、鉄道通学定期代などの「交通」が減少した。
食料は3.9%減の7万7542円と、3カ月ぶりに減少。洋食、焼肉などの「外食」が減少した。
その他の消費支出は交際費、仕送り金などが増加した。
実収入は微減
同月の2人以上世帯のうち勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり53万6075円で、前年同月比で実質0.5%減と、3カ月連続で減少した。
このうち世帯主の定期収入は0.8%増の35万5788円と、4カ月ぶりに増加。配偶者の収入は1.2%増の7万3550円と、2カ月ぶりに増加。他の世帯員収入が1.7%減の1万3301円と、15カ月連続で減少した。