渋谷区・渋谷区観光協会などは、渋谷区内のエンタメ・ファッション・飲食業界などを支援する「YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング」を7月22日から実施する。
緊急事態宣言下において連日メディアにスクランブル交差点が映し出され、「自粛の象徴」となった渋谷の街は、外出を控えてくれたことへの感謝がある一方で、多大な経済的ダメージを負いました。今回立ち上げる渋谷区版クラウドファンディングは、区内のエンターテイメント産業やファッション産業、飲食業、理美容業からの声をうけ、渋谷区に住む人はもちろん、渋谷で学ぶ人、働く人、そして訪れる人の力を借りて、「これからの渋谷」をつくるものです。渋谷区が実施している地域支援に加え、地域商店街や文化拠点の安全安心対策や、新しい街の魅力づくりを推進し、渋谷のカルチャーをつないでいきます。再びあの賑わいを渋谷に取り戻すために、ぜひみなさんの「渋谷愛」をお寄せください。
YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング 公式サイト:https://youmakeshibuya.com
【YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング実施にあたって】
実行委員長 大西賢治 渋谷区商店会連合会 会長
不要不急の外出の自粛など、皆さんの協力のおかげで最大の危機を乗り越えることができたと感謝しております。しかしながら、カルチャーの発信地でもある渋谷を支える多くの商業や産業は、いまだ大きなダメージを受けています。事業者の方々はこの先に不安を抱きながらも、日々努力と工夫を重ねながら事業を存続できるように頑張っています。みなさんが、安心して渋谷を訪れ、安全に楽しめる街になり、渋谷の街が元気を取り戻すことで、渋谷だけではなく全国の商店会も活気が出ると思っています。渋谷を愛する皆さんのお力をぜひお貸しください。
金山淳吾 一般財団法人渋谷区観光協会 代表理事
インバウンド観光客99.9%減という観光産業において予想もしていなかった状況になり、地域事業者は大きな収入機会を失ったと同時に、ソーシャルディスタンス対応による機会損失や安全対策のインフラ投資が長期的に続いて行くことが予想されます。渋谷の街の未来を考える際に、今を乗り越えるための地域事業者の支援プログラムに加え、ウィズコロナ、アフターコロナフェーズの文化振興、観光振興のための仕組みづくりに取り組んでいく必要があります。「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」を通じて、渋谷区を支援してくださる皆さんとともに、これからの渋谷区についてのあり方も考えていきたいと思っています。
長田新子 一般社団法人渋谷未来デザイン 理事
日本の活気を発信し続けた渋谷という街がコロナの影響で自粛の象徴となりました。街に人は戻りつつありますが、渋谷の文化を牽引してきたエンタメ、ファッション、飲食、理美容が安全安心に事業を行い、新しい日常を取り入れながらも復活するには相当な時間がかかります。刻一刻と時間が経つにつれ、渋谷のシンボルだった施設や店舗が耐えられずに事業をあきらめようとしているのを目の当たりにし、同時に文化の芽が途絶えていく状況を感じております。我々だけでは解決しきれない状況をなんとかしたいという想いで「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」を立ち上げることにしました。渋谷とそこに集う人々の文化活動をつなぎ続け、発信していくこと、そして街の未来に向けたアクションを一緒に進めてくださる皆様のご支援を心よりお待ちしております。
長谷部健 渋谷区長
区民および来街者の皆様の外出自粛や店舗等の休業など、感染拡大防止へのご協力に対して深く感謝を申し上げます。東京都の休業要請も解除され、渋谷を訪れる人も増えつつあります。しかし、新型コロナウイルス感染症との闘いはこれからも続きます。「新しい日常」の中で皆さんに安心して訪れていただける安全な街になれるよう、大きなダメージを受けている渋谷の街の商業、エンターテイメント産業などを支援するために「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」を実施することを決定しました。渋谷を愛する皆さんの応援をよろしくお願いします。
【YOU MAKE SHIBUYA(ユーメイクシブヤ)とは】
「渋谷区基本構想」で掲げた「ちがいを ちからに 変える街。 渋谷区」という未来像を実現するために、多様な人や団体への参加を呼び掛ける合言葉が「YOU MAKE SHIBUYA」です。区民一人一人が渋谷区をつくる、渋谷を愛する皆さんが渋谷区をつくる、そして、「夢行く渋谷」という日本語にも聞こえることから、「夢を持っていこう!」という思いも込めています。
YOU MAKE SHIBUYA 公式サイト:https://www.youmakeshibuya.jp
【YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング実施背景】
新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、活気あふれる渋谷のスクランブル交差点からまったく人がいなくなり、最大の危機を逃れることができました。しかし一方で、自粛の象徴となった渋谷の街は大きなダメージを受けました。(※写真:自粛により往来が激減したスクランブル交差点)
■在住区民23万人だけでなく1日延べ300万人以上の来街者が経済を支えている
多くの路線が乗り入れている渋谷駅は1日延べ300万人以上のトラフィック(※)があり、区内に居住している23万人だけでなく、渋谷で働く人、渋谷で学ぶ人、渋谷を訪れる人など、渋谷にかかわる多くの人々を基準にして、渋谷区の商業や産業は成り立ってきました。
※渋谷駅は、JR東日本、東急電鉄、京王電鉄、東京メトロの4社が乗り入れており、平成25(2013)年の各社合計の1日平均乗降人員は約344万人(乗換えによる重複カウントを除くと約229万人)であり、日本有数の利用者数をもつターミナル駅である。(平成27年度版都市交通年報)
■渋谷駅の利用者数 81%減
JR東日本、東京メトロがまとめた主要駅の改札通過人数の推移を内閣官房が発表したデータ(※)によると、渋谷駅の利用者は81%減となりました。連日テレビでは渋谷のスクランブル交差点が映し出され、緊急事態宣言下における自粛の象徴となった渋谷の街が負ったダメージは大きなものでした。※内閣官房ホームページ 令和2年4月14日更新
新型コロナウイルス感染症との闘いが長期化することを見据え、渋谷の代表的なカルチャーを支えるエンターテイメント、ファッション、飲食、理美容などの施設・店舗に、安心して訪れてもらえる環境をつくり、渋谷区の街の“抗力”を高めることが急務です。リアルとデジタルを融合した施策を実行することで、あらゆる人が安全に働き、学び、遊べる街となり、延べ300万人の文化、経済活動を取り戻すことを目指します。
【YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディングの組織体制】
「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」は、渋谷区、渋谷区商店会連合会、一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザインから構成される実行委員会を設立、渋谷区の企業である株式会社CAMPFIRE(本社:東京都渋谷区 代表取締役:家入一真)とパートナーシップを結び、渋谷区ならではのユニークなリターンによるクラウドファンディングを行います。
【YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング概要】
■主催:YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング実行委員会
渋谷区、渋谷区商店会連合会、一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン
■クラウドファンディングパートナー:株式会社CAMPFIRE (https://campfire.co.jp)
■特別協力:渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト (https://shibuya5g.org)
■目的:ウィズコロナ、アフターコロナの時代に、渋谷区の街の“抗力”を高め、安全、安心な街づくりと、渋谷の文化を牽引してきた業界(エンターテイメント、ファッション、飲食、理美容など)事業者が、文化・経済活動を取り戻せる環境をつくることを目的に実施します。
■実施期間:2020年7月22日(水)~9月6日(日)
■資金使途:
①渋谷区内の事業者・店舗支援
・安全・安心パッケージ(マスク・消毒液・検温設備・フェイスシールド等)の配布
・非接触型決済の推進
・ビジネスプログラムの提供と事業者支援ネットワーク整備
②エンターテイメント産業・アーティストを支援
・次世代ライブ配信環境の整備(専門家・ライブハウス業界団体等との連携)
・アーティスト活動支援
③ファッション産業を支援
・渋谷デジタルファッションストリート(ECサイト)の開発と出店支援
・ファッションショーのオンライン開催
※その他、地域事業者支援を目的とした使途を検討していきます。
■リターン:
①気持ちで応援コース(仮名称)
②エンタメを応援コース(仮名称)
③ファッションを応援コース(仮名称) 他
詳細内容は調整中。「YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング」の公式サイトおよびtwitter、Facebookアカウントなどで順次公開してまいります。
公式サイト: https://youmakeshibuya.com
公式twitter: https://twitter.com/youmakeshibuya
公式Facebook:https://www.facebook.com/youmakeshibuya