滋賀県高島市の白浜荘(前川為夫社長)は、地元ガイド団体と連携し、地域独自の体験プログラムやエコツアーを企画販売している。同旅館では04年に高島市が環境省から「エコツーリズムモデル事業」の1つに選定されると同時にツアーづくりに取り組んできた。年間20から30の「里山ハイクツアー」「海辺ツアー」などを実施している。
新たな体験プログラムとして、4月からは伝統漁法で魚を獲り炭焼きで食べる「投網体験」や、地場産業に触れる「扇子の絵付け体験」のほか「いかだづくり体験」「阿弥陀山ハイキング」を販売する。これらの着地型プランの特徴は、JRを利用して来たツアー客へは、駅から目的地までを無料送迎。朝集合場所の駅に旅館オリジナルの「ふるさと弁当」を出前。帰りは、休憩やお土産が買える道の駅を経由し、宿(日帰りの場合は駅)に戻る。
これらの取り組みは地域総合整備財団が選ぶ07年度の「ふるさと企業大賞(総務大臣賞)」を受賞。昨年4月には、「びわ湖里山・里地の滋賀県版事業者特区」に認定された。また、全旅連が主催する第11回「人に優しい地域の宿づくり賞」の努力賞も受賞。「体験プログラムを充実させるとともに、旅行客の利便性を研究、システム化により多くの体験型来訪者を増加させたい」(前川社長)。
同旅館では、体育館やテニスコート、プール、コンベンションホールなどの施設も充実しているので体験プログラムと組み合わせてスポーツ合宿や研修旅行で利用することもできる。
問い合わせはTEL0740・32・0451。
里山ハイクなどが好評