滋賀県は3月24日、HACCP手法による高度な衛生管理の取り組みを認証する「滋賀県食品高度衛生管理認証」(愛称・セーフードしが)の交付式を県庁で開いた。旅館・ホテルでは、湯元舘、びわ湖花街道、ビジネスグリーンホテル日野の3施設が認められた。
同県では2006年度に食品自主衛生管理認証への取り組みを開始。昨年4月、国際的なHACCP手順に準拠した新認証基準による「食品高度衛生管理認証」の制度を整えた。
認証を受けた湯元舘の大平和正調理部長は「認証がゴールではないので、引き続き安心、安全な料理を提供できる施設を目指したい」と話していた。
HACCPは、食品の製造・加工工程での微生物汚染などの危害について事前に分析し、重要管理点を定め、連続的に監視することで製品の安全を確保する衛生管理の手法。旅館・ホテルでは、調理や配膳、清掃などの過程を管理する。
食中毒や異物混入の発生を低減する効果はもとより、世界基準の認証を得ることで、海外からの観光客にも、安心、安全な料理を提供する施設であることをアピールできる。
旅館・ホテルに認証書を交付した