滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(理事長=前川為夫・白浜荘社長)はこのほど、旅館ホテルの仕事内容を紹介するオリジナル冊子「旅館&ホテルのおしごと」=写真=を作成した。宿泊施設が人手不足を課題とする中、高校生やシニア層などに向け、旅館ホテルの仕事内容や働く人の生の声を紹介し、興味を持ってもらうとともに、就職につなげたい考えだ。
滋賀労働局「働き方改革推進支援助成金(団体推進コース)」を活用して作成した。同組合総務委員会が中心となって内容を検討。ホテルと旅館では働き方や仕事内容が異なることから、旅館については右開き、ホテルについては左開きで読み進める2ウェイスタイルの冊子にまとめた。
内容は仕事の概要のほか、組合員施設で働くスタッフの顔写真入りの生の声、滋賀県の旅館・ホテルのSDGsについての取り組みなど。ホテルについては婚礼など部門ごとの仕事内容を、旅館については1日の仕事の流れを詳しく紹介する。「年齢や国籍の多様性や、ジェンダーフリーなどを意識しながら、なるべくたくさんの人に出てもらい、働く人の姿がいきいきと伝わるよう工夫した」と同組合事務局の楠元昌樹氏。
当初1500冊作成し、組合員施設や滋賀県内の高校、大学や県内の各種ジョブセンターなどに配布したほか、1月中には組合ホームページでも公開し、広く閲覧、参照してもらえるようにする考えだ。