北海道滝川市で11日、同市の観光大使を努める大相撲、横綱の白鵬関が自ら手植えした道産品種米「ななつぼし」を「白鵬米」の名称で関係先に贈ることを記念した式典が開かれた。白鵬関や市の関係者らが出席。市内で収穫された600キロの米は、白鵬関の故郷モンゴル・ウランバートル市と日本相撲協会の相撲教習所、滝川市に贈呈される。
白鵬関は「モンゴルと日本に恩返しをしたい。将来はモンゴルで米作りができるようになり、モンゴルの子どもたちが自分たちの国で作った米を食べることができるようになればすばらしい」とあいさつした。
横綱の両親、姉らも来道し、用意された白鵬米のおにぎり、創作チャンコ「滝川ちゃんこ縁起鍋」などを試食して笑顔をみせていた。
同市の地域振興アドバイザー、出村明弘氏からは、白鵬関が拓殖大学と共同で取り組むスイーツ・プロジェクト、滝川市とモンゴルとの観光交流、横綱に寄贈され市内で成育されている「満1才の雌の羊」の名前募集などの事業が発表された。
10日には市内のホテルスエヒロで、秋場所で達成した62連勝を祝うパーティも開かれ、約500人の市民が集まった。
滝川市で行われた「白鵬米」の贈呈式