熊本地震からの復旧が進む熊本城(熊本市)で1日、「特別見学通路」の公開が始まった。当初、4月29日の公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
通路は市が約17憶円をかけて整備。天守閣の南側に設置され、全長約350メートル。
地上約6メートルの高さから天守閣や二様の石垣、重要文化財の櫓(やぐら)群など「城の姿を、間近から、またこれまでと違う視点で見ることができる」という。ただ、天守閣の内部には入れない。
公開は毎日午前9時~午後5時。18日までは県民のみで、県外からの入場は段階的に緩和する予定。
コロナの感染拡大を防ぐため、マスク着用や手指の消毒を求めるほか、当日整理券方式(時間制)での入場制限や健康状態などを確認するシートに記入してもらう。
来年春には天守閣が完全復旧し、内部の公開も予定している。