特許庁と東北経済産業局はこのほど、「東北 地域ブランド総選挙」を開催すると発表した。地元の学生が地域団体商標権者などを取材し、地域商品やサービスの魅力をSNS上で発信するとともに、今後の新商品や新ビジネスのアイデア、PRの仕方などを競う。
総選挙は、地域団体商標制度の活用を通じた地域ブランドの魅力PRや地域経済の活性化が目的。
昨年の「東北・北陸 地域ブランド総選挙」では、18チームによる予選を勝ち抜いた10チームが会場に集まり、各地に根付く食材や産業の魅力、課題、地域振興に向けた活用方法を紹介。駿河湾で取れる「由比桜えび」について発表した由比桜えびかきあげ隊(静岡大・由比港漁業協同組合)が最優秀賞を獲得した。
今年は青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の東北地域で開催。
現在、19の団体・大学が参加予定。観光関連では、宮城県の石巻フードツーリズム研究会(石巻おでん部下)・石巻商工会議所・宮城学院女子大の「石巻おでん」、福島県の土湯温泉旅館事業協同組合・福島学院大の「土湯温泉」などがエントリーしている。
11月から予選が始まり、SNSにおける発信の内容、新商品や新ビジネスのアイデアなどをもとにした審査により、決勝戦に進む参加団体と学生チームを10チームほど決定する。12月の決勝戦では各チームがプレゼンテーションを行い、最優秀賞や各賞を決める。
地域団体商標制度は、地域の事業協組や商工会議所、NPO法人などが使用する「地名+商品(サービス)名」からなる商標について、一定の要件を満たした場合に登録を認める制度。今年6月末現在、664件が登録されている。