滋賀県、浜松・浜名湖ツーリズムビューロー(静岡県)、茨城県は4日、琵琶湖、浜名湖、霞ケ浦の3湖でのサイクリングを紹介する「首都圏PRイベント」を東京・南青山のLIFE CREATION SPACE OVE(OVE)で開催し、首都圏のサイクリストに向け3地域の魅力を発信した。
イベントでは冒頭、元サイクルスポーツ編集長で日本風景街道コミュニティサイクルツーリズム研究委員会の宮内忍顧問が「日本風景街道で『にっぽん湖畔巡り自転車旅』を紹介する中、昨年5月から湖岸の長さ国内トップ3の地域が連携して活動を開始した。関東、中部、関西の各エリアのサイクルツーリズムを推進しながら海外からの誘客も拡大していきたい」とあいさつした。
イベントでは3湖の自転車コースついて紹介。琵琶湖は、一周235キロで愛称は「ビワイチ」。コースは比較的平坦で、ゆったりと湖畔に点在する観光スポットを巡りながら走ることができる。南比良やしの木ビーチはハワイの景色のようだと注目されている。浜名湖は、同128キロで愛称は「ハマイチ」。日本で10番目の広さの湖は、手のひらのような形で複雑な入り江を持つ。多彩に変化する景色と湖面をかすめ波打ち際に沿った道が特徴だ。霞ケ浦は、同249キロで愛称は「カスミイチ」。国内第2位の湖面積を持ち、湖岸道路がサイクリングロードとなっている。天気のいい日には、筑波山も見え、湖と里山、関東平野の広大なスケール感を楽しめる。
また、3湖では、国内への誘客活動のほか、台湾・台北で開催されるアジア最大の自転車見本市である「台北サイクル」でPRするなど、海外からの誘客を連携して取り組んでいる。
浜松・浜名湖ツーリズムビューローの前田忍事業本部長は「サイクリストが走りやすい環境整備を促進しているのが3湖。パノラマの絶景が続くルートでの自転車旅を楽しんでほしい」と誘客を呼び掛けた。
このほか、会場ではアウトドアファッションモデルの山下晃和さんによる講演を開催。「自転車キャンプのススメ!」をテーマに、3湖の魅力を紹介した。山下さんは「最近のキャンプ道具はトートバッグ1個に収まる程度だ。ぜひ3湖でもキャンプをしながらのんびりと旅を楽しんでほしい」と述べた。
OVEは、大阪府堺市に本社を置く自転車部品や釣り具の製造を主要な事業とするアウトドアスポーツメーカー「シマノ」が運営するサイクリスト御用達のカフェ。
キャンプでの自転車旅を紹介する山下さん