宿泊施設の収益確保を実現
洗剤不要で汚れを除去する特許技術を搭載したコインランドリー「wash+」の開発、販売などを担うwash―plus(ウォッシュプラス、千葉県浦安市)社長の高梨健太郎氏に今年の展開などを聞いた。
――wash+の説明を。
高梨 洗剤不要のアレルゲンフリーの洗濯を実現し、肌に優しい点が最大の特徴。すすぎの回数なども従来よりも少なく済むため、水資源保護に寄与し、SDGsの観点からも注目されている。
ランドリー専用IoTシステムも開発し、アプリで操作可能な機能を用意。洗濯が終わった時には、アプリに終了通知が届くほか、システムを通じて、売り上げ管理や稼働状況の確認がいつでも簡単に可能。万が一の故障などの一時対応もコールセンターへ外注でき、顧客と設置施設双方の省人化と省力化に貢献できる。
――キャッシュレスと、多言語対応については。
高梨 クレジットカードやPayPayなどに対応し、アプリとタッチパネルで英語や韓国語など4カ国語に切り替え可能。
――宿泊市場への展開は。
高梨 wash+ Comfortという省スペースに設置ができる小型の業務用機種を用意。100ボルト電源から対応し、シックな黒の外装デザインは高級感を醸し出すなど好評で、首都圏の旅館・ホテルを中心に活用が広がっている。
また、洗濯機と乾燥機が分かれる設計で、洗濯だけなら最短20分で完結し、少ない設置台数でも稼働が占有されるという機会損失を抑制し、施設の収益確保を実現する。
――2024年の抱負と、読者へのメッセージを。
高梨 設置台数に応じて月々の支払額を設定するセールスシェアプランを昨年10月から開始し、2月には施設内リネンを内製化するための無料モードなどを実装する予定。また、同時期に開催される業界向けの展示会にも出展し、業界の発展に取り組んでいく。
東京ベイ潮見プリンスホテルでの設置の様子
高梨社長
㈱wash-plus
【本社】千葉県浦安市猫実1の9の5
【設立】2013年5月
【事業内容】ランドリー事業、システム開発事業
【資本金】9250万円
【従業員数】19人
▷宿泊施設向けランドリー | 株式会社wash-plus