那智勝浦「飲食店、地域交通支える回遊必要」
天童温泉「DMCで屋台村運営、食に選択肢」
温泉地の活性化を考える環境省の「チーム新・湯治」セミナーが7月31日に東京都内で開かれた。テーマは泊食分離。旅館は1泊2食の宿泊形態が主流だが、インバウンドを含む長期滞在への対応、飲食店と連携した地域活性化の観点で以前から議論されてきた。近年では、旅館の人手不足、地域経済の衰退、地域の人口減少など、泊食分離の背景も変化してきた。セミナーにおける旅館経営者などの報告を紹介する。
環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室の坂口隆室長は「食は、訪日外国人観光客を含め、非常に関心の高い旅行のコンテンツ。旅行スタイルは自由度の高い滞在や、その土地の食材や食文化の体験を含めたコト消費へと志向が変化している。宿泊事業者、温泉地の受け入れ態勢もニーズへの対応が求められる。泊食分離には、地域それぞれに異なる状況、違った切り口があるが、改めて考えてみたい」と述べた。
セミナーでは、旅館経営者らが泊食分離に関する取り組みや課題について報告した。
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