旅館女将が未来を開く
環境省は24年12月16日、現代のライフスタイルに合った温泉地での過ごし方を提案する「チーム新・湯治」のセミナーを東京都内で開いた。テーマは「女将が描く今後の温泉地の姿」。温泉地の活性化を目指し、新たな挑戦を続ける3人の女将が登壇し、それぞれの取り組みや将来の展望を語った。
■渋温泉
長野県・渋温泉では、コロナ禍を機に「泊食分離」の動きが進んでいる。「旅館だけが頑張っていても周囲が衰退すれば共倒れする」と地域連携の重要性を強調する湯本旅館女将の湯本英里氏は、自身が地域の飲食店まで車送迎を行う独自のサービスを導入し、地域の飲食店との連携強化を図りながらも新しいおもてなしの形を実現。この取り組みは温泉地全体で評判を呼び、近隣旅館にも広がりをみせている。
長野県・渋温泉
湯本旅館の湯本英里氏
■有福温泉
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