環境省のエコツー地域活性化支援事業、奥入瀬など11件採択


ツアー造成やガイド育成支援

 環境省は、2024年度の「エコツーリズム地域活性化支援事業」の支援先として、奥入瀬渓流(青森県)、神津島(東京都)、屋久島(鹿児島県)など11件を採択した。エコツーリズム推進全体構想やエコツアープログラムの作成、ガイドの育成、モニターツアーの実施などの経費の一部を国が負担する。

 採択されたのは、津別町▽奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクト実行委員会▽八ケ岳観光圏エコツーリズム推進協議会▽神津島エコツーリズム推進協議会▽名張市エコツーリズム推進協議会▽肥前鹿島里山未来拠点協議会▽出水市エコツーリズム推進協議会▽屋久島町エコツーリズム推進協議会▽国頭村▽東村▽竹富町西表島エコツーリズム推進協議会。

 奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクト実行委員会は、エコツーリズム推進全体構想に基づきエコツアーを実施する。今後の全体構想の対象エリア拡大も視野に、ガイド間の連携を強化するためのガイドミーティング、ネイチャーガイドの人材育成やスキルアップ研修を行う。

 神津島エコツーリズム推進協議会は、地域資源の調査、資源活用の方向性の検討、ツアープログラムの造成、ルールの策定などを行う。神津島観光協会と連携し、ガイドの育成にも取り組む。

 名張市エコツーリズム推進協議会は全体構想を改訂する。エコツアー認定制度の仕組みづくりを行い、認定されたエコツアーをウェブややチラシで発信する。

 屋久島町エコツーリズム推進協議会は、利用ルールの周知、啓発を進めるほか、縄文杉周辺や永田浜の保護など、「特定自然観光資源」の指定についても方向性を検討する。また、屋久島認定ガイドの資格要件になっている屋久島学試験のテキストにも使用されている「屋久島学」の改訂作業を行う。

 採択案件のうち、エコツーリズム推進法に基づく全体構想の認定を受けていない地域は、3年以内に認定申請を行うことが事業採択の要件となっている。

 津別町(北海道)は、1次産業とも連携して付加価値をもたらすエコツーリズムを推進するとともに、自然環境の保全、利用者の増加に起因する課題を明確にするため、エコツーリズム推進協議会を設立し、エコツーリズム全体構想の策定を目指す。

 
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