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開業式でのテープカット
産業ガス大手のエア・ウォーター(本社・大阪市)が札幌市桑園地区に建設していた産学官連携の拠点施設「エア・ウォーターの森」が完成し、6日に開業式を行った。大学との共同研究や企業、自治体との連携、スタートアップの育成などの活動を通じて、北海道の社会課題解決に向けた新事業の創造と開発、発信につなげる。
施設は、4階建て木造一部鉄骨造りガラス張りのビルで、延べ床面積は約8400平方メートル。総工費約50億円。柱や梁・床などの主要構造物に道産カラマツの耐火集成材を使用してカーボンニュートラルを実践。北海道ウッドビルディングにも認定された。
1階には、大学や企業がイベントや研究発表などに使えるホールとキッチンラボのほか、一般市民も利用できるレストランを設置。2、3階は大学や研究機関、スタートアップが入る個室エリアとコワーキングスペース、自治体のサテライトなど。4階にはエア・ウォーター北海道のオフィスが入り、屋上には、季節の草花を鑑賞できるガーデンを設けている。
既に北海道国立大学機構の帯広畜大、北見工大、小樽商大と室蘭工大の常設拠点の設置が決まり、企業の利用申し込みも増えているという。
6日の開業式で同社の豊田喜久夫会長は「創業の地・北海道にこのような施設を実現でき感慨深い」と話し、「北海道の大きなテーマである半導体産業の育成、カーボンニュートラルの推進、広大な大地を生かした農業と食品分野の発展に力を入れ、貢献していきたい」とあいさつした。
来賓として出席した鈴木直道北海道知事、秋元克広札幌市長、鈴木洋一郎北海道産業経済局長、宝金清博北大総長も祝辞を述べ、産学官の連携拠点としての活動に期待を寄せた。
開業式でのテープカット