日本観光協会と全国産業観光推進協議会は22日、第1回「産業観光まちづくり大賞」に3団体を選んだと発表した。金賞には名古屋観光コンベンションビューロー(CV)が選ばれた。表彰式は26日、会津若松市で開かれる「全国産業観光フォーラム」で行う。
同大賞は産業観光(産業遺産や現在稼働している産業施設などを活用した観光)による観光まちづくりを実践し、他の模範となる地域を表彰する制度で、今年度から創設された。
産業観光に取り組む行政、観光協会、商工会議所などを募集対象とし、(1)受け入れ側と訪問側双方にメリットがあるビジネスモデルとなっているか(2)継続性があるか──などを評価の視点として審査した。
金賞を受賞した名古屋観光CVは、産業観光の観光客を増加させる手法として、補助金などの助成がない中で、産官連携による産業観光バスの新しいビジネスモデルを構築したことが評価された。
また、銀賞は北海道釧路市(漁業・炭坑・製紙などの基幹産業を活用した産業観光)、特別賞は宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会(CSRを魅せる産業観光の推進)が受賞した。