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「激動するマーケットの変化に迅速に対応し、旅行業界全体の底上げと地位向上に取り組んでいきたい」。日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長(JTB会長)は2日、東京都内のJATA本部で会長就任会見を行い、意欲を語った。
「ツーリズム産業の役割と期待は大きい」と田川会長。経済効果よりも雇用効果が期待されているとして、「ツーリズム産業は裾野が広い。日本が成長していく過程でツーリズム産業に働く人を増やしていきたい」と優秀な人材の確保と育成に関する支援をさらに強化する考えを示した。
JATAが力を入れて取り組むべき課題としては、「ウェブを通じた国際競争に打ち勝つため、そのバリアとなっている諸制度の改正を含めた環境整備」「旅行需要創造につながるプロモーション活動や政策提言」「真の『観光大国』になるためのツーウェイツーリズムの促進」などを挙げる。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、「日本がアジアの成長をリードしていく象徴にするのが旅行業界の役割だ」と強調。また、「一過性のイベントに終わらせずに地域の活性化につなげる必要がある」と訴えた。
9月に開催される「ツーリズムEXPOジャパン」にも言及し、「オールジャパン体制で開かれる第1回。UNWTO(国連世界観光機関)やPATA(太平洋アジア観光協会)との連携も生かし、世界を代表するイベントに育てていきたい」と展望を語った。
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