由布院温泉観光協会(大分県、桑野和泉会長)は9月22日、東京都内で観光説明会を開いた。九州北部豪雨の風評で宿泊客が減少傾向にある中、温泉地の正しい状況を伝え、客足の回復を図ろうという取り組み。桑野会長ら13人のメンバーが、温泉地に直接の被害がないことや、観光に関わる現地の最新事情を説明した。
由布院は昨年の熊本地震でも風評被害を受けたが、「九州ふっこう割」の影響で客足が早く回復した。ただ、今回は回復が遅いという。
対策のため、大分空港を利用する遠方からの客を呼び込もうと、空港―由布院間のバスの便数を増やすよう関係者に働きかけたところ、増便が実現した。
JR博多駅から由布院までのアクセスの一つ、特急「ゆふいんの森」は久大本線の一部区間が不通のため、小倉、大分経由で運転中。
JR由布院駅前では新しい観光案内所を現在建設中。建築家の坂茂氏の設計で、来年3月の完成を予定している。
桑野会長は「今、由布院は朝霧と、銀色に輝くすすきが美しい。由布院本来の姿を多くの人に知ってもらうことで、風評被害の回復につながれば」と述べた。