海外旅行予約サイト「NEWT」を運営する令和トラベルはこのほど、NEWT海外旅行ランキング2022を発表した。目的地別ランキング1位には、韓国・ソウルを選出。航空機の利用については、燃油サーチャージの影響もあり、LCCの利用が多かった。執行役員Chief Sales Officerの受田宏基氏は「キーワードは『安近短』。ボリュームゾーンは30代前後で、目的地は韓国のほか、タイ・バンコク、シンガポールなどアジア圏が多かったが、欧州方面も伸びてきている」と話す。
同ランキングは、22年4月20日から11月30日までのNEWT上で発生した募集型企画旅行の予約数、渡航人数をもとに集計。
22年の海外旅行販売について、受田氏は「毎月売り上げが倍、倍と増え、毎月ギネスを更新した。22年は8月の夏休みシーズンがコロナ第7波で停滞したが、海外渡航における規制緩和が進んでからは、予約が加速。日本の海外旅行市場全体で見ると20~25%程度で、募集型のパッケージツアーは10%に満たないが、確実に旅行者が増えているという手応えがある。企業や、政府観光局との連携も深めている」と振り返る。
旅行の目的は、カップルでの旅行、ハネムーン、学生旅行、ビジネスなどさまざま。受田氏は「好調な韓国では、5、6人の男性グループが友人に会いに行くほか、韓国ドラマやBTSなどが訪れた場所を巡るという旅も増えている」と述べる。また、最近人気のプランとして、「ちょっとぜいたくな旅が注目されている。クラブラウンジを利用するプランは好評だ」と受田氏。
同社のLINEやSNSには約30万人のフォロワーがいる。同社では、インスタグラムなどSNSのトレンドをつかみ、早期でのツアー造成やキャンペーンの展開をしている。今後について受田氏は「23年は安近短に一歩踏み込んだ深みのある旅として『安近短+深』をキーワードに商品を提案していく」と述べる。
ランキング結果は次の通り。
1位・ソウル(韓国)▽2位・バンコク(タイ)▽3位・ホノルル(ハワイ)▽4位・シンガポール▽5位・グアム▽6位・シドニー(オーストラリア)▽7位・サイパン▽8位・ローマ(イタリア)▽9位・パリ(フランス)▽10位・ケアンズ(オーストラリア)
受田氏