着物専門店やまと、旅館浴衣を全国から募集 アップサイクル商品へ再生するプロジェクトを展開


「うらぼんえ」で展示されたアップサイクル商品

 着物を専門に取り扱うやまと(東京都渋谷区)は、全国の旅館やホテルで使われた浴衣を回収し、さまざまなアパレル製品に再生するアップサイクルプロジェクトを展開している。8月24、25日には、同社が展開するギャラリー兼アパレルショップの「YAMATO Lab.(やまとラボ)」による夏祭りイベント「うらぼんえ」でアップサイクル商品を披露し、幅広い年齢層のイベント参加者が来訪。期限を設けずに全国の施設から浴衣の提供を募っている。

 同社は1917年創業。「共創―お客様、さんち、社会と主に―」を理念に掲げ、「きものでエキサイティングな世の中をつくる」というビジョンのもと、「きものやまと」「KIMONO by NADESHIKO」「DOUBLE MAISON」など五つのブランドを展開している。昨年秋にはファッションデザイナーの神田恵介氏をクリエイティブディレクターとして迎え、東京・神楽坂にギャラリー兼アパレルショップの「YAMATO Lab.」を出店。近年はサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボアイテムを発表するなど、ユニークな商品を多数生み出している。

 同プロジェクトは、旅館などの宿泊施設で多くの人に利用され、経年劣化などの理由で廃棄されることの多い浴衣に着目。浴衣の情緒を生かしながら、現代の街で再び多くの人々に着用してもらうことを目的にプロジェクトを始動した。各施設で愛されながら使われた個性豊かな浴衣を募り、「きものドレス」「ツナギ」「シャツ」「パンツ」などさまざまなアイテムにアップサイクルする。「日本の宿古窯」(山形県かみのやま温泉)、「ゆのくに天祥」(石川県山代温泉)、「三木屋」(兵庫県城崎温泉)など、同社の理念やビジョンに賛同した施設から多くの浴衣が集まっているという。

 8月23、24日には、同社が開催した夏祭りイベント「うらぼんえ」で、制作したアップサイクル商品を展示し、10代から80代に至るさまざまな世代が来場した。アップサイクルした商品のうちシャツが特に人気で、同様のイベントを今後も開催する方針としている。

 浴衣の提供は、メールか電話で同社の「海外・新規事業開発課」が受け付けている(merchat@kimono-yamato.co.jp)。TEL03(3354)5681(月曜から金曜の午前9時から午後6時まで)。

アップサイクルされた商品「うらぼんえ」で展示されたアップサイクル商品

 
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