磐梯熱海温泉(福島県郡山市)の栄楽館グループ(菅野豊臣社長)が運営するホテル華の湯は1日、同ホテル「松風館」3階に新しい客室をオープンした。「和モダン」をテーマに2人利用の高級ツインベッドを備えた「松韻」と、ワーケーションや1人旅に対応する「ゆったりシングルルーム」。いずれもウィズコロナ、アフターコロナを見据えた造りとした。
松韻は広さ約42平方メートルの全6室。快適な居住性を意識し、高質なダブルベッド2台を備えた。一方、ゆったりシングルルームは広さ約18平方メートルの全11室。シングルとしては広い造りで、館内に装備された高速Wi―Fiにより、ワーケーションなど温泉宿の新たな使い方を提案している。宿泊客は離れ「松林亭」のラウンジ「比翼」とダイニング「分水」を利用できる。
「華風館」10階の展望大浴場には、温泉に入りながら水槽の中を泳ぐ熱帯魚を眺められる「展望アクアリウム」を新設した。
開業セレモニーで菅野社長は「長く先の見えないコロナ禍は旅館の経営環境を大きく変えた。団体客が減少する中、個人客とグループ客からも高評価を頂ける旅館づくりを目指す。当社の社是である『不易流行』の下、これまで培ってきたものを生かすことはもちろん、地域と一体になって旅館の新たなストーリーを創っていきたい」と述べた。
栄楽館グループは同温泉でホテル華の湯、栄楽館、楽山、浅香荘の4施設を運営している。
松韻の室内
開業セレモニーの様子