
温故知新 入社式の様子
礼文島で新入社員を迎え入れる温故知新、地域活性化への挑戦
株式会社温故知新は4月1日、北海道礼文島にある「礼文観光ホテル 咲涼」で2025年度の入社式を執り行った。新たに26名の新入社員を迎え入れ、9日間にわたる研修を実施する。地域の魅力を再発見し、観光需要の創出を目指す取り組みだ。
離島での入社式、関係人口拡大の狙い
温故知新は「地域の光の、小さな伝道者」という理念のもと、各地域の魅力や物語を再発見し、国内外に届けることをミッションとしている。今回の礼文島での入社式と研修は、この理念を体現する第一歩だ。
新入社員は研修を通じて、ホテルの成り立ちや経営の考え方を学ぶほか、地域共創について考えるワークショップに参加する。日本海に位置する最北端の離島という特殊な環境で、国境離島ならではの自然の豊かさを体感し、観光業の未来を創る視点を養うことが期待される。
入社式を礼文島で実施した背景には、3つの目的がある。
1. 関係人口の価値創出:新入社員が地域文化に深く関わる機会を提供し、継続的なつながりを持つことで、関係人口を増やし新たな価値を生み出す。
2. 地方共創への一助:ホテル運営を通じて地域資源を活かした観光振興や経済活性化に貢献。新入社員の新たなアイデアにより、地域との共創を実現する。
3. 礼文島の”光”の再発見:新入社員それぞれが礼文島の魅力を見出し、その土地の「光」を発見することを目指す。
代表取締役社長の松山知樹氏は新入社員に向けて、「皆さんが礼文島での滞在を通じて、この地を特別な場所と感じ、たとえ離れた後も礼文島を応援し続けること、それこそが関係人口を増やすことにつながります」とメッセージを送った。
温故知新は、ホテルや旅館の運営・プロデュース・コンサルティング企業として2011年に創業。ミシュラン5つ星評価のスモールラグジュアリーホテルや老舗旅館、スタジアム一体型ホテルなど、個性的な施設を運営している。現在、11のホテルと4つのレストランを運営しており、今後も複数施設の開業を予定しているという。
温故知新 入社式の様子