福井県が小規模宿泊施設に融資、バリアフリー化など支援


 福井県はこのほど新たに、民宿などの小規模宿泊施設を対象にした融資制度を始めた。施設のバリアフリー化や新しいパンフレットの作成などの事業を対象にするもの。融資限度額は5千万円。県では融資により宿泊施設の整備をすすめることで、誘客促進を図りたい構えだ。

 今年度新たに始めた「産業活性化支援資金」は、旅館業法に基づく許可を得て旅館または簡易宿所を営む事業者が対象。従業員が5人以下であることも申請の条件となる。事業計画を県に提出、承認を受ければ融資を受けられる。

 融資対象となる資金使途は「設備資金」「運転資金」の2つ。設備資金は、間取りの改装や和室から洋室への改修、バス・トイレの整備など、バリアフリー化を伴った施設の快適化のための設備投資を対象とする。運転資金はホームページの開設や県外客の誘致活動などが対象だ。

 融資限度額はいずれも5千万円で、融資期間は設備資金が10年以内、運転資金が7年以内。金利は2.00%。

 福井県の調査によると、同県は民宿など小規模宿泊施設の割合が宿泊施設全体の7割と「他県に比べ高い」(県観光振興課)。融資制度が始まって間もないためまだ申請はないというが、県は「民宿などはどこも経営が厳しい状況。低金利のこの融資制度をうまく利用して、施設のリフレッシュを図ってほしい」と期待をにじませた。

 問い合わせは同県観光振興課(TEL0776・20・0380)まで。

 
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