福島県福島市と市観光物産協会は1、2の両日、福島の“元気”をアピールするため、東京の日暮里駅前で観光物産展を開いた。西川太一郎・荒川区長も駆けつけ、復旧、復興に取り組む市にエールを送った。
「『がんばってます福島』花もみもある福島市フェア」と銘打ち、梨を中心に特産品の販売や観光案内、抽選会などを行った。
会場内には地元で食品や菓子などを扱う約15店舗が出展。買い物ついでに立ち寄ったという50代の主婦は「福島は原発事故の影響もあり、とりわけ苦労していると聞いている。少しでもお役にたてれば」とし、天然ハチミツを買っていた。
オープニングセレモニーであいさつした市商工観光部の佐藤幸英部長は「福島市民29万人は全力でがんばっている。今日は安全、安心な物産を持ってきた。ぜひ買っていただき、イベントも楽しんで」と呼びかけた。
先着200人に梨と観光ガイドを入れた袋を配付したが、瞬く間になくなり、関係者もホッとした表情を見せていた。
イベントに参加していた岳温泉・陽日の郷あづま館女将、鈴木美砂子さんは「厳しい状況が続いている。岳温泉は放射線量の値は低く、影響はない。福島すべてが汚染されていると思われているのが残念」と顔を曇らせるが、「こうした機会に正しい情報を発信したい」と力強く語った。
先着200人に梨などを配布した