福島市観光物産協会(渡邉和裕会長)が7月24日にJR福島駅西口にリニューアルオープンした観光案内所が好評だ。開設から8月16日までの来場者は約2200人と昨年の2・5倍。改札内外両方から利用できるようにしたり、福島市を含む「ふくしま観光圏」の案内を行う「観光圏案内所」を併設したりする工夫が、来場者の増加につながっているようだ。
新案内所は従来同駅西口にあった案内所を移設拡大する形でオープンした。観光物産協会の事務所を併設しており、広さは事務所部分も含めると138平方メートルと以前の10倍以上。改札口に接しており、改札口内外それぞれに出入り口と案内カウンターを設けている。
福島市の観光情報に限らず、ふくしま観光圏を構成する、二本松、伊達、相馬の各市の観光情報も発信する点が特徴。同市の観光PRキャラクターとして市民に親しまれている「ももりん」をあしらった、マグカップやエコバックなどのグッズの販売も行っている。
このほか障害者や外国人などが快適に旅行できるような情報の提供を行う「バリアフリーツアーセンター」も併設。同センターは、9月から本格的に案内業務を始める予定だ。
同協会は福島市観光課に事務局を置く任意団体だったが、多様化する観光ニーズに迅速に対応できる体制にしようと今年4月1日に法人化。今回の新案内所と事務所の開設は、法人としてより主体的な事業を進めるための取り組みの1つでもある。同協会は今月初めに第三種旅行業の登録を受けており、今後着地型旅行商品の造成、販売も手掛ける予定だ。
案内所の営業時間は午前9時〜午後6時。土、日曜日も営業する。
JR福島駅の案内所