福島県観光交流課は2月18日、福島県会津若松市で、NHK大河ドラマ「八重の桜」の放送1年前を機に県民に主人公の新島八重への認識を深めてもらおうというイベント「『八重の桜』放送開始1年前記念シンポジウム〜私たちが受け継ぐ、新島八重の志」を開いた。イベントでは新島八重についての講演を行ったほか、観光復興キャンペーンなどで活用するマスコットキャラクターのデザイン発表を行った。
福島県では八重の桜を核にした観光キャンペーンを今年度から展開しており、同シンポジウムはその一環。同県出身で江戸から明治へと大きく変わる時代の中で生きた新島八重の人物を県民に知ってもらうほか、観光復興に向けた意識を醸成してもらおうと観光交流課が企画した。約500人が参加した。
シンポジウムには佐藤雄平知事や室井照平・会津若松市長も出席。マスコットキャラクターに選ばれたデザインの作者である、同県喜多方市在住の新明美枝さんを表彰した。
発表されたキャラクターは、桜の花びらを背景に、袴姿に帯刀の男装をした八重の姿をイメージしたもの。男装で勇ましく戊辰戦争に参加したという史実に基づいたデザインで、厳しい時代の中でもめげずに力強く前に進む八重の姿勢を躍動感あるポーズで表現したものとなっている。
このほかシンポでは、本井康博・同志社大学神学部教授が「新島八重という生き方」をテーマに基調講演を行ったほか、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんによるトークショー「夢を叶える、あきらめない心」を開催。高橋さん、同県出身の女優、芦名星さん、素材広場理事長の横田純子さん、若松城天守閣郷土博物館学芸員の湯田祥子さんをパネラーに迎えてのパネルディスカッションでは、「ハンサムウーマン」とも称された八重の生き方と各パネラーの女性としての生き方や、ドラマへの期待感などが語られた。
キャラクターデザイン