福島県は1日、「ふくしまからありがとうキャンペーン」を始めた。震災後の風評被害が深刻な中、旅行閑散期の冬を乗り越えるため、観光復興の緊急プロジェクトとして実施。3月31日まで2カ月間行う。
大河原薫・観光交流局長は「福島県に実際に来て『見て、食べて、知って、感じて』もらうことが風評被害を克服するうえで何よりの支援となる。震災以降の数々の支援に対する感謝の意味も含め、また来訪者に感謝を伝えるため『ふくしまからありがとうキャンペーン』と名付け、さまざまな特典を用意した」と語る。
来訪者への特典は5つ。(1)対象宿泊施設245軒の宿泊者、または福島空港定期便の利用者に、抽選で1万人に5千円相当の県特産品をプレゼントする「福の恩返しギフト」(2)対象宿泊施設で無料ドリンクなどのサービスが受けられる「ご宿泊ありがとう特典」(3)対象宿泊施設の宿泊者、または福島空港定期便の利用者、先着30万人に対する、絵はがき「福だよりセット」の進呈(4)同先着30万人に対する「福くる」ステッカーの進呈(5)対象となる150軒の観光施設、土産物店、飲食店なとで各種割引やプレゼントなどの特典が受けられる「ふくぱす」の発行──。
キャンペーン開始前日の1月31日には、キャラバン隊を編成し、東京のJR池袋駅で告知イベントを実施。サンシャインガイドいわきや会津キャンペーンクルー、旅館女将らが元気な福島をPRした。
1月31日にJR池袋駅で行ったPRイベントでキャラバン隊は「福島、がんばるぞ」と声高らかに宣言した