福島県の教育旅行、学校・宿泊者数とも減少


19年度 コロナの影響大

 福島県はこのほど、2019年度の教育旅行入り込み数を発表した。それによると、19年秋の台風19号や新型コロナウイルスの影響で、学校数、延べ宿泊者数とも8年ぶりに減少した。

 19年度の学校数は6941校、延べ宿泊者数は51万6525人となり、それぞれ前年度比1.5%、0.3%の微減。12年度から7年連続の増加にストップがかかった。東日本大震災の影響を全く受けていない09年度と比べると、学校数で87.6%、延べ宿泊者数で72.8%の水準にとどまっている。

 新型コロナの影響は大きく、20年1~3月に感染症を理由とした教育旅行の中止件数は学校数で406校、延べ宿泊者数で2万9893人あった。校種別では、小学校が43校・1472人、中学校105校・1万2945人、高校163校・9498人、大学95校・5978人の中止となり、多くが3月に発生している。

 入り込み状況を都道府県別にみると、東京、埼玉、千葉からの来県が多く、3都県合計では学校数全体の22.1%、延べ宿泊者数全体の40.2%を占めている。福島県内の学校は、学校数全体の38.4%、延べ宿泊者数全体の22.2%となっている。

 
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