雪でも安心して湯沢に来て──。秋田県湯沢雄勝地域は雪祭りが開催される1、2月の週末、秋田・湯沢と宮城・仙台を結ぶ無料送迎シャトルバスを運行する。湯沢雄勝地域の旅館ホテルの宿泊予約者を対象にしたサービス。バス運行をきっかけに、宿泊利用者が減少する冬の時期に少しでも多くの人に来てもらいたい考えだ。
無料送迎シャトルバス「秋田雪のこまち号」は、同地域の自治体や事業者らで構成する秋田県湯沢雄勝誘客促進実行委員会が中心となって企画した。
マイカー訪問者が多い同地域は、雪道への不安から冬季宿泊が敬遠される傾向にある。湯沢〜仙台間には定期高速バスも運行しているが、往復6千円と割高なうえ、1日1往復のみ。安価に安全な交通手段を提供することで、冬の宿泊利用者を獲得したい考えだ。
同実行委員会では、湯沢市のホームページにシャトルバスの予約情報を掲載したり、旅行会社に対して情報発信を行ったりするなど、無料バスの取り組みを仙台圏や首都圏へ積極的にPR。また宿泊施設が送る宿泊案内のダイレクトメールなどにシャトルバスの案内を封入するなど告知方法を工夫する。
「足を気にせず、冬の湯沢雄勝の魅力を満喫してもらえれば」と湯沢市観光物産団体連合会の奥山純一氏。今回は雪祭りの日取りに合わせた運行だが、反響次第では、シャトルバスの運行継続を検討したい考えだ。
運行日は、湯沢行きが1月31日、2月7、14日、仙台行きが2月1、8、15日。各日40人限定。