朝日旅行協力会の一部会「日本秘湯を守る会」(194会員、会長=佐藤好億・大丸あすなろ荘社長)は12月17日、09年度総会を神奈川・湯河原温泉の山翠楼で開き、10年度事業を決めた=写真。10年3月末をめどに英語版ウェブページを公開し、同会の取り組みや会員宿の情報の積極的な発信を進める。海外での「HITOU(秘湯)」という言葉の浸透と、日本の伝統文化である「秘湯」への理解拡大を狙った取り組みだ。
同会は現在、英語サイトと並行して中国語(繁体字)版サイトの制作も進めている。今後韓国語版も整備する考えで、佐藤会長は「5年後の会設立40周年までに、多言語サイトを完成させたい」と抱負を語った。
総会では、宿泊ごとに押印するスタンプを10個集めた宿泊者を、希望する会員宿に1泊招待する「スタンプ事業」の重要性も確認。10年度事業としてスタンプ帳発行の徹底とスタンプ会員を対象とした宿泊キャンペーンの実施を決めた。このほか中間法人制度の廃止を受け、一般社団法人となることも決議した。
「予約サイト『楽天』『じゃらん』並みに」佐藤会長が意欲
総会で佐藤会長は宿泊予約サイトの利用の好調に触れ、「宿泊予約サイトは重要な集客ツールとなってきた。大規模なリニューアルにより『楽天』『じゃらん』並みの機能を持つ、使い勝手の良いサイトにしたい」と意欲を示した。
サイトの拡充については10年度事業として、多重検索機能の付加や掲載プランの拡大を進める。
同会のサイトは現在、約7割の施設の宿泊プランを掲載。登録会員は約2万人。