日本最北端の地、北海道稚内市の宗谷岬に、稚内観光協会が1日、ツアーセンター「Base Soya」を開設した。旅行者にサハリンの島影を望む岬の風景や氷河期に形成された岬に続く宗谷丘陵の自然を紹介し、楽しんでもらう。
岬の公園にある展望台の1階を使い、職員2人が常駐し、カフェも併設している。観光客への案内や相談に対応するほか、電動レンタサイクルの有料貸し出しや、モニター事業として宗谷岬歴史めぐり(1時間、無料)、宗谷丘陵ガイドウオーク(4時間、無料)なども行う。
ツアーセンターの営業は毎日午前10時~午後4時。開設は9月末まで。
宗谷岬には年間20万人ほどが訪れるが、ほとんどが通過型の観光客で滞在時間が短い。同協会では、ツアーセンターの活動を通じて最北端の地をゆっくり探訪する観光客を増やし、稚内地域の観光の拡大につなげたいとしている。
宗谷岬にある「日本最北端の地の碑」