第3回「JATA SDGsアワード」まもなく募集開始 要件など一部変更で応募数増加に期待


JATA管野総務部長

JATA管野総務部長

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は、第3回「JATA SDGsアワード」の募集を今月18日から開始する。募集の締め切りは4月11日(金)。今回の募集から、過去に応募したものでも進捗が確認できるものは再応募可能とし、応募数の増加を図る。

 同アワードは、会員各社がSDGsの重要性を再認識し、積極的に参画するきっかけとなることを目的として実施している。前回の第2回アワードでは18社から50件の応募があったが、これはJATAの会員数約1,170社の1%程度に過ぎない。この現状を打破するため、今回のアワードでは、設定する表彰部門や応募要件の一部変更を実施する。

 表彰部門は、それぞれ「経営部門」「社会経済部門」「文化部門」「環境部門」の4部門に変更。これらはグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)が開発した国際基準や、観光庁が策定した「日本版持続可能な観光ガイドライン」を参考に設定した。各取り組みがどの部門に該当するかについては、JATAが公表している募集要項(https://www.jata-net.or.jp/wp/wp-content/uploads/somu/2922d62654460e75ba664d86076e7059.pdf)に掲載されているキーワードで確認できる。

 応募要件は、前回同様「1社で複数の応募可」「会社全体以外にも部署、グループによる取り組み、複数企業が連携した取り組みも可」「社内向け・社外向けどちらも可」としたほか、今回から「過去の応募でも進捗が確認できるものは再応募可」とした。

 表彰内容は、前回同様最優秀賞にあたる「大賞」が全体で1件、各部門で「優秀賞」1件、「特別賞」1件、「奨励賞」(件数制限なし)を設けた。前回の大賞は、読売旅行の「常磐沖の海産物など福島県『浜通り』地域の味覚と新たな魅力を体験する一般向けツアーを販売・実施し、『浜通り』の風評払しょくと復興を後押しする取組」が受賞している。

 取り組みの対象期間は、昨年4月から25年3月までに実施された活動および事業。近年継続して実施されている活動に加え、上記期間内に効果が見られたものも含まれる。

 1月23日にJATA本部で開かれた定例会見では、JATA総務部長の菅野貴氏が概要を説明。菅野氏によると、今回のアワードで60〜70件程度の応募を目指しているとしているが、これでも「かなり低い目標」だという。「実際のところ、それぞれの取り組みがSDGsにかかわっているのかという点に対して、全体的な理解やこちらからの周知ができていないところもある」とし、引き続き広報宣伝や周知活動に注力していくと意気込んだ。

 アワードの応募期間は、今月18日から4月11日まで。募集締め切り後、5月から6月にかけて一次審査会と最終審査会が開催され、6月に受賞者を発表。7月には表彰式が行われる予定だ。

JATA菅野総務部長
概要を説明するJATA菅野総務部長

 
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