箱根で温泉旅館を展開している一の湯(神奈川県箱根町)はこのほど、障害者雇用を「able(エイブル)雇用」と名付け、積極雇用を進めることを発表した。年齢や性別、障害の有無を問わず、全ての人が共に支え合いながら生き生きと生活できる「共生社会」の形成に貢献する。
able雇用の名は、障害者雇用という言葉に「もっとポジティブなイメージが湧くような名前にしよう」と同社内で議論して決めたもの。「あれもできるし、これもできる」と、活躍できる業務や可能性があると確信し、ポジティブな思いをシンプルに表して名付けた。
同社は、able雇用を進めることで、(1)多様な人材の確保…人材不足の中、意欲と能力を持つ優秀な人に活躍の場を提供し、企業としても成長する(2)職場環境の改善…マニュアルの整備や業務の標準化、効率化、組織体制の改善など多様な人材が活躍できる環境を作り、絶えず改善活動を進める―の二つの効果を期待している。