
神奈川県箱根町が発表した2022年の入込観光客数は1736万人で、前年比28.6%増となった。新型コロナウイルス禍前の19年は1896万人の入り込みがあり、回復傾向にあることが分かった。町は増加要因として、旅行需要喚起策の実施や水際対策の緩和などを挙げている。
内訳は日帰り客が1391万人(同26.9%増)、宿泊客345万人(同35.8%増)。
宿泊客を見ると、一般338万6千人、外国人4万2千人、修学旅行2万2千人でいずれも増加。外国人は10月以降顕著な回復が見られ、前年と比べ3万8千人と大幅に増えた。
また、施設別では旅館・ホテルは309万5千人(同34.5%増)、寮・保養所31万8千人(同58.5%増)、民宿・国民宿舎・ユースホステル・民泊8千人(同20.6%増)だった。
月別にみると、紅葉シーズンの11月が205万7千人と最も多かった。町にとって閑散期になる12月だが、「全国旅行支援の効果やインバウンドの回復により195万8千人となり、繁忙期の8月、11月に次ぐ3番目の多さとなった」(観光課)。