宿泊客は8%増加
神奈川県箱根町によると、同町の平成29年(1~12月)の入り込み観光客数は前年比10.0%増の2152万人と、3年ぶりに2千万人の大台を突破した。大涌谷周辺の火山活動が活発化する以前の平成26年(2119万人)も上回った。このうち宿泊客は同8.2%増の469万4千人、日帰り客は同10.5%増の1682万6千人。
宿泊客を施設形態別に見ると、旅館・ホテルが同9.2%増の407万3千人。寮・保養所が同2.6%増の55万4千人。その他の施設(民宿、国民宿舎、ユースホステル、ペンション、キャンプ場)が同4.4%減の6万6千人。その他の施設が施設の閉鎖などで減少したが、ほかは増加した。
客層別では、一般客が同7.5%増の414万人。外国人観光客が同18.0%増の54万6千人。修学旅行客が同65.3%減の8千人。外国人観光客は初の50万人超えで、「その姿を町内各所で見ない日がないというほど増加が顕著に感じられた」という。
月別入り込み客数は、仙石原すすき草原や紅葉目当ての観光客が多い11月、夏休みの8月が多くなっている。
平成30年は、「大型宿泊施設の閉館や、リニューアルによる長期休館があり、入り込み客数への影響が懸念される」一方、「新型ロマンスカー(小田急)の就役や新たな交通アトラクションの登場、宿泊施設の相次ぐ新規オープン」などの好材料がある。同町では「官民地域一体で町の観光経済のさらなる拡大、発展に努める」としている。