全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の女性経営者の会(JKK、田中美岐会長)は7月9日、福岡県原鶴温泉の「六峰舘」で定例会議を開いた。会場となった六峰舘社長で、全旅連青年部長、福岡県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長などを歴任した井上善博氏、インターナショナルエアアカデミーの嶋田嘉志子学院長が旅館経営、接客をテーマに講演した。
井上氏が経営する六峰舘は、若手社員を幹部に登用する人材育成手法や、「おもてなし向上」「イベント企画」「館内館外客室設備管理」の各委員会を設け、社員各自の仕事の目標を明確にする取り組みを実施。「女性客が多いと売り上げが上がる。女子旅プランやSNSに取り上げてもらう施策に力を入れている」「長期にわたり目標を定め、身の丈に合った設備投資を行うことが重要」と説いた。
キャビンアテンダントなど航空業界への就職を目指す人々を養成する嶋田氏は、「口にしたい褒め言葉」「インナーコミュニケーションの大切さ」「マニュアルを超える気配り」を伝授。「マニュアルを学んだら、それを超えましょう。マニュアルを到達点と思う人からは感動は生まれない。どうしたいか、何をしてあげられるかを考えましょう」と、接客、気配りのポイントを説いた。
井上氏の講演