「日本の未来はのぞみにおまかせ〜マンガで分かる新経済成長戦略」(経済産業省編著、日経BP出版センター発売、税別800円)がこのほど発売された。「経営コンサルタント」の肩書きを持つ女子高校生を主人公としたストーリーで、経産省が策定した経済成長戦略が楽しく理解できる。観光ビジネスの活性化についても触れている。
人口減少社会を迎えた日本経済の成長戦略として策定された長期ビジョン「新経済成長戦略2008改訂版」(08年9月19日閣議決定)が分かりやすく紹介されている。
各章では、主人公たちの奮闘を通じて、「東アジア経済統合の実現」「JAPANブランド戦略」「低炭素社会の実現」「中小・小規模企業等の連携による新技術開発」などへの戦略が描かれている。
「観光ビジネスの活性化」にも章を割いた。ツアー客の減少に悩む旅行会社に、主人公が地域に埋もれた観光資源の魅力を紹介し、地域活性化につながる観光ビジネスのあり方を提案。昨年11月にオープンした和歌山県田辺市の農業・交流体験施設「秋津野ガルテン」などの先進事例を挙げている。
巻末には、「発刊に寄せて」として二階俊博経産相が「安心と活力に満ちた未来への希望を感じとってほしい」とのコメントを寄せている。