網走観光の需要喚起 地震復興PRで水谷市長らが観光経済新聞社を訪問


水谷洋一市長

 北海道網走市と網走市観光協会は、北海道胆振東部地震の影響による観光客の減少を踏まえ、10月上旬に観光キャラバンやイベントで首都圏への観光PRを行った。9日には、水谷洋一市長をはじめ観光関係者の一行が観光経済新聞社(東京都台東区)を訪問し、風評被害の状況などを説明したほか、関係機関に網走エリアの観光需要の回復に向けた協力を呼び掛けた。

 水谷市長は「地震の震源地から遠く離れた道東の観光にも大きな影響が及んでいる。元気な北海道を全国に発信したい。市としても、『北海道ふっこう割』に加えて、独自の対策を検討していく」と観光の復興に意欲を示した。

 網走市によると、今年9月の観光客数は、主要な宿泊施設、観光施設で前年同月比2~3割の減少。9月は、能取湖のサンゴ草が色づく観光シーズンだが、地震の発生後、国内客、訪日客ともに大きな落ち込みとなった。

 宿泊施設からは、鶴雅グループ常務取締役、北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート支配人の永田義幸氏が「冬の閑散期に入ってしまうと取り返しがきかない。北海道ふっこう割を活用した宿泊や旅行商品による入り込みの回復に期待したい」と述べた。

 ホテル網走湖荘の女将、専務取締役の浅利順愛氏は「お客さまに早く戻ってきてほしい。北海道ふっこう割はインバウンドが7割引きなので、訪日客の誘客につながれば」と語った。

 市内では、9月30日にオホーツク網走マラソンが予定通り開催された。流氷の観光シーズンを迎えるまでの閑散期対策が課題で、市観光協会などでは情報発信を強化していく考え。旅行会社などに集客への協力も要請している。


水谷洋一市長


網走市の一行が観光経済新聞社を訪問

 
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