中之条町観光協会(群馬県)は9月26日、28日の出発で2泊3日の日程による健康をテーマとしたツアー「四万せんか」の販売を開始した。健康機器メーカーのタニタ(東京都板橋区)の協力で、カロリーを落とした食事の提供や健康を保つプログラム・セミナーなどを盛り込んでいる。
四万温泉は「四万(よんまん)の病を治す」と言われ、古くから湯治文化が形成されてきた温泉として知られる。同協会は昨年、国のヘルスツーリズムに関する補助事業の認定を受けて同社と検討を重ね、昨年11月には、宿泊客約40人を集めてモニターツアーを実施した。
両者はモニターツアーの結果を踏まえてツアー内容を再検討し、9月にツアーを実施することにした。
2泊3日の日程で、「栄養」「(カロリー計測などの)アプリの使い方」「温泉入浴」の各セミナーを開催するほか、ウオーキングやカヌー体験といった運動、そば打ちや陶芸の体験などが盛り込まれている。タニタ社員から指導を受けた地元の管理栄養士や温泉療法士らが講師としてセミナーを担当する。
食事は夕食、朝食とも、各旅館の料理長とタニタ社員の共同開発。特に夕食は、旅館の夕食の豪華さを失わずに、通常1500キロカロリーある食事を半分近い800キロカロリーに抑えている。地元の食材を使い、塩分を控える一方、野菜を豊富に取り入れている。
今回のツアーには、四万温泉の旅館6軒が参加する。食事は旅館ごとに異なっている。価格は1人当たり2万4200〜6万4300円(消費税、入湯税込み)。
同協会では、9月のツアーの結果を踏まえて、今後ツアーを恒久的に実施するかどうか検討する。
詳細は「旅なかのじょう『四万せんか』ツアー」ページ(http://tabinakanojo.com/tour/2016205/)。