群前県草津町の夏を彩る「草津温泉感謝祭」(主催・草津町、草津温泉観光協会)が1、2の両日、温泉のシンボル「湯畑」周辺で行われた。2日夕にはホテル一井で関係市町村のトップやJR東日本、旅行業者らを招いた懇親会が開かれ、親交を深めた。
感謝祭は土用の丑の日、丑の刻(午前2時頃)に入浴すると1年中無病息災であるという言い伝えにより、温泉の恵みに感謝する意味で始まった「丑湯祭」が起源。今回で69回目となる。
1日夕、第69代「温泉女神」の黒岩千尋さん(22)が降臨、巫女とともに「源泉お汲み合わせの儀」や「分湯の儀」を行った。翌日、町内の各浴場に献湯。全ての儀式を終えた女神や巫女らが昇天する「女神昇天」では、暗闇の中、荘厳な雰囲気に見物客からため息とともに、大きな拍手が起こった。
懇親会には招待者を含め約100人が出席。主催者を代表して中澤敬・草津温泉観光協会会長、黒岩信忠町長が歓迎のあいさつをした。
昨年に続き出席した大澤正明知事は、「草津温泉は(観光経済新聞社主催の)『にっぽんの温泉100選』で11年連続1位となっており、日本を代表する温泉地だ。県の観光振興にも寄与している」と述べた。
懇親会には黒岩雅夫・JR東日本高崎支社長、小笠原春一・登別市長、坂巻伸昭・トップツアー社長らも顔を見せた。
温泉女神の降臨。幻想的な光景に観光客も見入っていた