群馬県は、3月27日に予定していた県立世界遺産センター「世界を変える生糸(いと)の力」研究所(略称・セカイト、富岡市)のオープンを見合わせた。新型コロナウイルスの影響を踏まえた措置で、開館時期は決まり次第、ホームページなどで知らせる方針。
同センターは世界遺産「富岡製糸場」の普遍的な価値や魅力を分かりやすく紹介すると共に、絹産業、絹に関する歴史・文化の研究に取り組む場となる。
市にある歴史的な倉庫群「富岡倉庫」の中の一つ、明治33年に建てられたレンガ積みの1号倉庫に開設される。富岡製糸場まで歩いて10分の距離。「ここで群馬の絹文化について学んでから、世界遺産構成資産(富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡・荒船風穴)を訪れると、世界遺産の価値をより深く理解することができる」という。
同センターの中には高さ約3メートル、幅約6メートルのスクリーンで、ガイダンス映像(約15分)を上映するシアターも設置している。開館時間は午前9時から午後5時まで。観覧料は無料。
世界遺産センターの外観