ググっとぐんま観光宣伝推進協議会(会長・大澤正明知事)は11日、東京都文京区のフォーシーズンズホテル椿山荘で、旅行会社やマスコミ関係者らを集め、7月から始まる夏の観光キャンペーン説明会を開催した。大澤知事自ら送客や情報発信への協力を求め、観光関係者もパンフレットなどを配り、PRに努めた。
キャンペーンは7月1日から9月30日まで実施する。テーマはリピーターを念頭に、昨年同時期に実施した群馬デスティネーションキャンペーン(DC)と同じ「心にググっとぐんま わくわく体験 新発見」とした。JR東日本の重点販売地域指定を受け、「DCに準じる規模の集中キャンペーン」(観光物産課)と位置づけている。
期間中の入り込み観光客数は1900万人で、昨年のDC実績を約46万人上回る。
観光資源を5つの切り口(自然、味、歴史、列車、温泉)から取り上げ、群馬の魅力を幅広くアピールする。また、DCではマイカーを使わない鉄道利用の観光客から、駅と観光地をバスなどでつなぐ2次交通の不便さが指摘された。このためシャトルバスや周遊タクシーなどに関する情報を提供すると共に、モデルコースを設定し、冊子やホームページ紹介することにした。
テレビの旅番組や女性向け生活情報誌などと連携するほか、「インターネットの民間宿泊サイト、県内のコンビニなどとタイアップするなど、新たな方法でPRや集客を図る」としている。
説明会の冒頭あいさつした大澤知事は、「昨年のDCは大きな成果を上げた。この成果をしっかりと引き継ぎ、さらなる誘客促進に結びつけたい。観光客数の目標1900万人をオール群馬で達成し、県の観光振興の新たなスタートとしたい」と抱負を述べた。
旅行会社を代表して金井耿日本旅行業協会会長があいさつ。「DCの成功を一過性にしないためにも、7月からのキャンペーンをキックオフするのは意味があること」と評価した。
会場には上野ひろし参院議員、関東運輸局の神谷俊広局長、JR東日本の原口宰常務営業部長、松本耕司県会議長らが出席し、キャンペーンの成功を祈った。
乾杯の音頭では、草津温泉や伊香保温泉など旅館・ホテルの女将らが登壇し、県観光物産国際協会の田村亮一理事長が杯を掲げた。会場内には群馬県産の食材を使った料理やお酒などが出され、出席者は群馬の味に舌つづみを打っていた。
温泉旅館の女将らも成功を祝い杯を掲げた