観光ガイドタクシー制度を導入した群馬県は2日、JR前橋駅のタクシー乗り場周辺で出発式を行った。樺沢豊県観光局長、立見賢三県ハイヤー協会会長(敷島タクシー社長)らによるテープカットの後、「観光ガイドタクシー」と書かれた直径約20センチのマグネットステッカーを張った第1号車が出発した。
同制度は県を訪れる観光客らの満足度を高め、観光振興に結びつけるのが狙いで、「県全体での取り組みはまだ全国でも珍しいのでは」(県観光物産課)という。
乗客に観光パンフレットなどを配布して観光情報を提供する、事業者対象の「会社等登録制度」と、観光知識などを学ぶ講習会を受講し認定された「認証ドライバー」の2つから成っており、同日現在、登録時業者数は69社、ドライバーは111人に上る。
講習会では3月29日に開幕した「全国都市緑化ぐんまフェア」の会場案内や温泉地の観光知識などを学んだ。今年度も県観光ガイドタクシー協議会が中心となって講習会などを行う。
県は今後、ドライバーの接客の質の向上やより専門的な観光知識の習得を目指し、認証基準をレベルアップする方向で検討する考え。
ステッカーが目印