群馬県みなかみ町は11月29日、友好都市・さいたま市にあるまるまる東日本連携センターで、マスコミを対象に情報交換会を開催した。
2019年10月以来5年ぶり。スキーをはじめとしたアウトドアアクティビティなどを紹介した。
30日と12月1日に同センターで実施する「みなかみ冬の味覚展」に合わせた。
観光協会の岡村建・代表理事(法師温泉長寿館社長)は、「首都圏から1時間ほどでパウダースノーが満喫でき、冷えた体はみなかみ18湯で温めてほしい。いい農産物も採れる。世界に誇れる町だ」と強調した=写真。
阿部賢一町長は「温泉が豊富で地の利も優れている。都会にない自然の良さが凝縮されている」と述べた。その後、町の魅力を伝えるプレゼンテーションが行われた。
町には水上高原藤原スキー場やほうだいぎスキー場など七つのスキー場があり、22―23シーズンは約35万人の来場者があった。スキー場連絡協議会によると、今シーズンは12月24日に湯原温泉街振興会と合同で、「冬のみなかみオープニング祭り」を開催。来場者の安全を祈願する神事やステージショー、打ち上げ花火などを行う。
共通リフト券についてはインバウンドへの販売も視野に入れ、今シーズンは4800円で販売する。町民にも気軽に楽しんでもらおうと、町内の小中学生へ向け、各1回ずつスキー場で無料で滑れる町民優待も計画。また、スキー場スタッフの雇用、定着促進のため、従業員相互優待制度も設ける。
インバウンドは23年に約2万4千人となっているが、27年までに4万7千人とする計画。多言語パンフレットの作成や外国人案内所の整備に加え、パスポートを提示すれば、3千円で路線バスが3日乗り放題となる事業も実施している。
みなかみBooking(みなかみ版地域OTA)の導入で、今後は(1)観光協会ならではの特別な宿泊プランの販売(2)地域通貨と連動したキャンペーン―などに取り組む。現在、Bookingから宿泊予約すると、千円分のクーポンをプレゼントするキャンペーンを実施中。
町の入り込みは23年度で宿泊約123万人、日帰り約182万人の計約305万人。