帝国データバンクによると、2018年度(18年4月~19年3月)の「老舗企業」(業歴100年以上)の倒産、休廃業、解散件数は前年度比0.9%増の465件と、4年連続で増加した。業種細分類別ではホテル・旅館が18件、構成比3.9%と2位にランクされている。
ホテル・旅館は呉服・服地小売(22件)に次ぐ、婦人・子供服小売と並ぶ2位。前年度は18件、構成比3.9%で1位だった。「バブル経済期に増築した設備投資負担が重荷となっていたものの、近年は訪日外国人観光客による宿泊客の増加など経営環境が好転したことで、事業再生型の法的整理を目指すケースが多くみられた」(同社)。
4位以下は、酒小売(14件)、木造建築工事(13件)、米穀類小売(11件)、清酒製造(9件)、時計・眼鏡・光学機械小売(同)など。
00~18年度の累計では、ホテル・旅館が270件で1位となった。2位以下は酒小売(237件)、呉服・服地小売(232件)、婦人・子供服小売(206件)、清酒製造(174件)など、BtoC業種が上位となっている。