自民党の観光立国調査会(山本幸三会長)は2月19日、東京・平河町の党本部で初会合を開き、観光の現状や関係団体からの要望を聞くととともに、外国人の利用が多い浅草の宿泊施設を視察した。次回は3月6日に開き、4月をめどに中間報告をまとめる予定だ。
会合には鶴保庸介国土交通副大臣も出席した。冒頭、井手憲文観光庁長官が観光の現状を説明。その後、日本旅行業協会の菊間潤吾会長、日本旅館協会の佐藤義正会長、近兼孝休会長代行、日本政府観光局の松山良一理事長から要望などを聞いた。
旅館協会は国内旅行需要の拡大について触れ、国内旅行費用についての所得税控除措置の創設や、有給休暇の完全取得促進を図るための休暇制度の改革など積極的な対策を講じ、国内観光需要の創出による経済再生を図るように求めた。
その後、山本会長らはサクラホステル浅草を視察。この施設は06年7月、来日するバックパッカーのために建てられた施設で、24時間オープンのフロント、共同キッチンなどの特徴がある。相部屋の場合、料金は1人2940円と割安。長期滞在にも対応し、1週間で1万7150円となっている。
山本会長らは宿泊している外国人客と懇談し、日本の観光の魅力や改善すべき点などを聞いた。
中間報告後も調査会の活動は続ける方針だ。なお、調査会のメンバーは次の通り(敬称略)。
会長代理=三ツ矢憲生、西田昌司▽顧問=二階俊博、衛藤征四郎、川崎二郎、小池百合子、河村建夫、塩谷立、大島理森、金子一義、額賀福志郎、野田毅、細田博之、小坂憲次、金子原二郎、溝手顕正▽副会長=今津寛、今村雅弘、岩屋毅、金田勝年、鴨下一郎、佐藤勉、竹下亘、竹本直一、西川公也、西村明宏、馳浩、原田義昭、三原朝彦、松本純、望月義夫、森英介、山本拓、吉野正芳、石井みどり、岸宏一、佐藤信秋、島尻安伊子、中川雅治、中村博彦、宮沢洋一、山本順三、吉田博美▽事務局長=木原誠二▽事務局次長=三原じゅん子