京都府舞鶴市は12月4日、東京都内で記者会見し、観光誘客キャンペーン「来て~な舞鶴」の概要を発表した。舞鶴の食材とグルメを楽しむフードツーリズム、歴史・文化に触れる歴史ツーリズムをメインに展開する。会見には多々見良三市長も出席し、「キャンペーンを通して舞鶴のファンになっていただきたい」と期待した。
舞鶴の魚のおいしさをアピールし、フードツーリズムにつなげるため、「京都・舞鶴のさかな食事処」登録制度を創設する。主催は市水産協会で、全国の飲食店を対象に、舞鶴のおいしい魚が食べられる店舗を食事処に認定、舞鶴グルメの発信拠点にする。
認定基準は(1)積極的に舞鶴の魚を提供する意欲があること(2)魚を通した舞鶴の魅力発信に協力すること―などで、認定店には「京都・舞鶴のさかな食事処 登録証」を交付する。登録料は無料で、1月25日まで参加店舗を募集する。
また、「おいしい舞鶴お味見フェア」と題し、舞鶴の銘茶、銘菓、銘酒をワンコイン(500円)で味わえる期間限定(3月1~29日の平日)のグルメプロモーションを東京・有楽町の丸の内トラベルラボで実施する。
舞鶴かまぼこの手作り体験では、地元の舞鶴かまぼこ協同組合が中心となって、観光客にかまぼこ、平天(さつま揚げ)、ちくわの3種類を作ってもらう。場所は舞鶴かまぼこ工房で、対象は小学生以上。時間は約90分で、料金は1人2千円。持ち帰ることもできる。
人気の「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」は3月23日から11月30日まで運航する。所要時間は約30分で、乗船料は大人千円、小人500円。
一度は体験したいのが銭湯。古い町並みが残る舞鶴西地区には明治、大正時代に開業した銭湯が2軒、今も営業中だ。「近年は外国人観光客も増えている」という。そのうちの1軒、若の湯は1903(明治36)年創業。現在の建物は23(大正12)年に建てられ、洋風意匠を基調にした華やかな外観が特徴。国の有形文化財(建築物)に登録されている。
あいさつする多々見市長